第13章
ジェームズ・オリビエは、どうやら私に取り入ることに決めたらしい。
アレクサンダー教授が大法官として朝廷に上がってからというもの、ジェームズはほとんど毎日、ソランド学院の私の元へ贈り物を届けさせた。今日もまた、ビロード張りの精巧な小箱が届けられ、中には燃えるような深紅のルビーが嵌め込まれた一対の耳飾りが入っていた。
「姫様、こちらはオリビエ様からでございます」
侍女が恭しく銀の盆を差し出す。
「東方の商人から手に入れた、大変稀少な宝石だとか」
私は優雅に微笑んでその箱を受け取ると、化粧台の上に無造作に積み上げられた贈り物の山に、ぽいと加えた。この一週間で、すでに腕輪を七本、耳...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章

7. 第7章

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章

11. 第11章

12. 第12章

13. 第13章

14. 第14章

15. 第15章

16. 第16章

17. 第17章


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